真珠腫性中耳炎とは
真珠腫性中耳炎とは、鼓膜の上皮が中耳に入り込んで真珠腫という骨を溶かす固まりができ、それが耳小骨や、周囲の骨(頭蓋底や側頭骨)を溶かしていく病気です。
初期には、難聴、耳漏、耳出血、頭痛が起こり、進行して悪化すると、めまいや顔面神経麻痺、髄膜炎などを引き起こします。
▼真珠腫性中耳炎
真珠腫性中耳炎のメカニズム・原因
生まれつき中耳に真珠腫が存在する先天性真珠腫と幼少時に中耳炎を繰り返して真珠腫が発生した後天性真珠腫があり、後天性真珠腫が9割以上を占めます。
真珠種によって音を伝えるのに必要な耳小骨が溶けてしまうことで、聞こえが悪くなってしまいます。
真珠腫性中耳炎の治療
鼓室形成術で、徹底的に真珠腫を完全に取り除く必要があります。少しでも残っていると真珠腫性中耳炎は再発します。
真珠腫が完全に取り除けたことが確認できれば、残っている耳小骨を用いて、耳の中で音が伝わるように耳小骨再建手術を行います。