レーザー治療とは
鼻のレーザー治療は、鼻粘膜のひだにレーザー光線を照射し、粘膜を焼き縮める手術です。
粘膜がギュッと縮まるため、鼻の中の空間が増え、鼻づまりが軽くなります。
またくしゃみや鼻水などの症状も緩和されます。
効果の持続期間については個人差もありますが、1回の治療で6ヶ月程度は症状を抑える効果があります。
こちらから実際の手術がご覧になれます。
~このような方におすすめの治療です~
レーザー治療は、花粉症の症状がひどく、予防薬をしっかり使ってもなかなか症状がおさまらない方、 1年中薬を飲み続けないといけないといった方におすすめの治療法です。
<このようなお悩みありませんか?>
薬を飲んでもアレルギー性鼻炎や花粉症の症状が治まらない!
薬を飲むと眠くなる!
胃腸が弱く、あまり薬を飲みたくない!
他に大量の薬を飲んでおり、これ以上薬を飲みたくない!
妊娠を希望しているのでなるべく薬を飲みたくない!
ドライバーやパイロットなど職業上の理由で薬を飲んで眠気が来ることに不安がある!
忙しくて花粉症の時期に十分に病院に通えない!
生活が不規則できちんと薬を飲むのが難しい!
花粉症が受験や就職活動の妨げになるのが不安!
※小学校高学年から70代の方までが対象の処置になります。
レーザー治療を始めるタイミング
ハウスダストやダニが原因の場合は、いつでもレーザー治療を行うことができます。春の花粉症(スギ、ヒノキ)であれば、10月から12月頃がお勧めです。1月後半から4月は、レーザーの刺激で、鼻炎症状が却って悪化するため手術は行っておりません。
1年中調子の悪い方はご相談ください。血液検査で手術に最適な時期を決定いたします。手術前にアレルギーのお薬を飲んでいただき、アレルギー性鼻炎をコントロールすることでレーザー治療も可能になります。
レーザー治療の流れ
・1か月前から1週間前
レーザー治療を行う前にアレルギー検査を受けていただきます。
・1週間前から手術前日
受けていただいた検査の結果を確認します。症状がなくても、手術時の出血予防のために、1週間前から抗アレルギー剤を服用していただきます。
・手術当日
血圧を測定し、麻酔をします。麻酔は、鼻の中に麻酔薬を浸したガーゼを入れていただき、20〜30分ほど時間を置きます。
麻酔後はレーザー照射を行います。レーザー照射にかかる時間は5〜10分程度です。術後はネブライザーで鼻づまりを予防する薬を吸入していただきます。
出血がないことを医師が確認しましたら、ご帰宅いただけます。
・手術から1週間後
鼻の中の状態を確認するために、一度当院に受診いただきます。
手術後は鼻の中にかさぶたができやすくなるため、かさぶたをふやかす薬を染みこませたガーゼをいれて、鼻の清掃を行います。
その他に身体に問題がなければ、治療は終了です。
■手術前の注意点
・手術後1週間は、飲酒、喫煙、激しい運動は控えてください。出血や感染を起こしやすくなります。
・レーザー治療後、しばらくは、かさぶたができたり、一時的に鼻水や鼻づまりの症状が起こりますが、1~2週間程度で治ります。
・手術当日に「鼻血が止まりません。」という方が、まれにいらっしゃいますが、治療の傷から出た少量の血液が鼻水に混じったものであることがほとんどです。そのままにしていただいていても手術翌日には治まります。状態によって鼻水を止める強めの薬を処方いたします。見た目が気になるときは、マスクの内側にガーゼを当てて過ごしてください。鼻の中に物をつめると刺激になってよけい鼻水が出てしまいます。
・レーザー治療は花粉症を根本的に治すものではありません。一時的に鼻の粘膜を焼き縮めているだけなので、半年で効果は弱くなり、1年経つと元の状態に戻ります。また当院では内視鏡を用いて慎重に手術を行いますので、術後に嗅覚障害が起こることはありません。
レーザー治療の費用
レーザー治療は保険適応の治療です。料金は1回8,740円です。(3割負担の方の場合)
医療証をお持ちの中学生以下のお子さんは無料で受けられます。(令和4年7月現在)
レーザー治療でよくあるご質問
- レーザー治療は痛くないですか?
- 手術では、まず鼻粘膜の腫れをひかせるスプレーを噴霧し、麻酔薬を染みこませたガーゼを鼻に入れて20~30分待っていただきます。麻酔薬が効いたらレーザー治療を開始します。ほとんどの方は痛みを感じないまま終わります。
- 治療時間はどれくらいかかりますか?
- 手術前の麻酔に20〜30分必要です。レーザー治療で照射にかかる時間は10〜15分程度です。術後は15〜20分ほど様子をみてご帰宅いただきます。
1回の治療は、麻酔の待ち時間を含めてトータルで1時間ほどです。 - レーザー治療はどの時期におこなうのが効果的ですか? 治療ができる期間は決まっていますか?
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ハウスダストやダニが原因の場合は、いつでもレーザー治療をすることができます。春の花粉症(スギ、ヒノキ)であれば、10月から12月頃がお勧めです。1月後半から4月は、レーザーの刺激で、鼻炎症状が却って悪化するため手術は行っておりません。
1年中調子の悪い方はご相談ください。血液検査で手術に最適な時期を決定いたします。手術前にアレルギーのお薬を飲んでいただき、アレルギー性鼻炎をコントロールすることでレーザー治療も可能になります。
- 初診ですがすぐに治療できますか?
- 初診の方は、レーザー治療についてのご説明が必要なので1度診察を受けてください。鼻の奥の副鼻腔まで炎症が広がっている副鼻腔炎や、アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎を併発している場合には、すぐにレーザー手術はできません。まず副鼻腔炎の状態をコントロールしてからレーザー治療を行うことが必要になります。
- 治療後はどうなりますか? 合併症はありますか?
- 治療後に多少鼻水が出たりすることがありますが、1週間程度で治まります。治療の傷から出た少量の血液が鼻水に混じって出ることがありますが、そのままにしても手術翌日にはおさまります。
また、レーザー治療で嗅覚障害がおこることはありません。 - 何歳からレーザー治療は可能ですか? 誰でもできますか?
- なかには手術に恐怖心をもたれるお子さんもいるので個人差はありますが、小学校高学年から可能です。健康な方なら上限はありませんが、経験上、70代までの方におすすめしています。授乳中は問題なくできますが、妊娠中は相談ください。ぜんそくをもっている方は、レーザーを照射したときに出る煙で発作を起こすことがあるので避けたほうが良いでしょう。軽い方は主治医から許可が出れば大丈夫です。
- 手術をした後は花粉症の薬は必要ですか?
- 全くお薬を使用しないで花粉症シーズンを乗り切るのは難しいです。花粉の量が少ない時期(1月から2月前半、4月から5月)では薬を飲まなくても無症状ですが、花粉の量が最も多くなる2月後半から3月には、レーザー治療を行っていても、一時的に鼻炎症状が出ることが多いです。その際には、お薬を使用してください。ただレーザー治療を行っていると症状は軽くなります。
※ レーザー治療を希望される方には、治療についてよくご説明して、ご納得いただいた上で治療を始めます。ご質問があれば何なりとお申し付けください。