大田区蒲田の耳鼻咽喉科はてらお耳鼻咽喉科へ

嗅覚障害

嗅覚障害とは

嗅覚障害とは、様々な原因でにおいが感じられなくなった状態です。

・においがしなくなった
・味が以前のように感じられなくなった
・食事が美味しくない
・コーヒーの香りがわからなくなった
・料理を作る際に、味付けがうまくいかなくなった

上記のようなお悩みで、当院を受診される患者様がいらっしゃいます。

においを感じなくなっても1か月程度放置してしまう患者様も多くいらっしゃいます。しかし、治療を開始するまでの期間が長ければ長いほど、重症化が進んで治りにくくなってしまいます。においがしなくなったと感じた時には、お早めに当院まで受診ください。

嗅覚障害の原因とメカニズム

鼻から入った空気が鼻の上方にある嗅粘膜に付着し、その刺激が嗅神経を通じて脳に伝えられることで人はにおいを感じています。
嗅覚機能の低下は、以下の3つのパターンがあります。

①呼吸性嗅覚障害
慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などにより鼻が詰まって(下写真①の箇所)、うまくにおいが嗅神経まで届かなくなってしまったことにより、においが感じられなくなってしまいます。

②嗅上皮性嗅覚障害
風邪を引いた後やインフルエンザウイルスなどにより嗅神経が傷ついて正常に働かなくなることでにおいが感じられなくなります。(下写真②の箇所)

③中枢神経性嗅覚障害
鼻から入ったにおいは嗅神経を通じて脳に信号が送られることで感じることができるのですが、頭部の外傷や脳腫瘍、加齢などで脳の働きが低下すると、においを感じることができなくなります。(下写真③の箇所)

なお、アルツハイマー病やパーキンソン病の初期症状で、嗅覚障害が起こることがあり注意が必要です。

嗅覚障害の原因によって治療法が異なりますので、初期診断がとても重要になります。

嗅覚障害の治療

どこに原因があるのかによって、治療法は変わってきます。

①呼吸性嗅覚障害
副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などにより鼻が詰まって、うまくにおいが嗅神経まで届かなくなってしまったときには、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の治療を行うことで、7~8割の方はにおいが戻ってきます。慢性副鼻腔炎で鼻茸がある場合には、手術で鼻茸を取り除いてやることで、嗅覚が回復する可能性が高いです。

②嗅上皮性嗅覚障害
風邪を引いた後やインフルエンザウイルスなどにより嗅神経が傷ついて正常に働かなくなった時には、亜鉛製剤、当帰芍薬散、ビタミンB12製剤を用いて、治療を行います。治療期間は3ヶ月~1年程度と長期に及ぶことが多く、回復率は30%~40%と言われています。根気強く治療を続けることが必要になります。

③中枢神経性嗅覚障害
頭部の外傷や脳腫瘍、加齢などが原因で嗅覚が低下した際には、嗅上皮性嗅覚障害
と同じように、亜鉛製剤、当帰芍薬散、ビタミンB12製剤を用いて治療を行います。ただ元々の病気が進行性である場合が多く、嗅覚の回復は難しいことが多いです。

蒲田のてらお耳鼻咽喉科

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