急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)とは
喉の奥に進んでいくと、空気の通り道(気管)と食べ物の通り道(食道)に分かれます。気管に食べ物が誤って気管に入らないように蓋(ふた)が着いており、この蓋を喉頭蓋(こうとうがい)といいます。
▼正常喉頭蓋
赤の部分が正常喉頭蓋
急性喉頭蓋炎は、喉頭蓋が炎症を起こし腫れる病気です。
今までに経験したことのない喉の激痛・声が出ない・息が苦しい・物が飲み込めない・発熱などの症状が起こります。急性喉頭蓋炎は、病気が進行するスピードが早いので、極めて注意が必要です。上記のような症状がありましたら、至急、耳鼻咽喉科を受診されてください。
▼急性喉頭蓋炎
急性喉頭蓋炎の原因・メカニズム
風邪など細菌やウイルス感染が代表的な原因です。
急性喉頭蓋炎の治療
抗生物質やステロイドの内服・点滴が必要です。
症状がひどいときには、入院が必要になります。
喉頭蓋の腫れがひどく、気道が狭くなって窒息の危険がある時には、気管切開を行って気道を確保する手術が必要です。そのようなときには、至急、連携病院に紹介させていただきます。