口内炎とは
口の中の粘膜が炎症をおこし、傷がつく(ただれる)ことにより痛みが起こります。
たかが口内炎と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、口内炎は大きな病気のサインかもしれません。
口内炎を繰り返す時には、免疫の病気である可能性があり、大きな病院での精密検査が必要になることもあります。
また、長期間口内炎が治らない方は、癌(口腔がん)の可能性があります。
「口内炎が治らない」「口内炎が繰り返し起こる、何個も出きる」「痛くてご飯が食べられない」といった方は当院まで受診ください。
口内炎の原因とメカニズム
口内炎の原因は下記のようなものが挙げられます。
歯による口腔粘膜への刺激、細菌やウイルス感染など原因は様々です。
・歯並びが悪く、口の中の粘膜を傷つける
・虫歯があり、細菌が粘膜に感染する
・単純ヘルペスや帯状疱疹ヘルペスの局所での活性化
・アルコールやタバコなどの刺激物
・鼻が詰まることで、睡眠中口をあけて寝ている場合
・鉄欠乏性貧血 ビタミンB12欠乏性貧血 再生不良貧血などの血液疾患
・ベーチェット病・尋常性天疱瘡・類天疱瘡などの自己免疫疾患
口内炎の治療
特別な治療をしなくても、自然に治ることがほとんどですが、なかなか治らなかったり、日常生活に支障が出るほどの強い痛みがある場合には、ステロイドの軟膏を処方します。
口内炎の治療・予防には、口の中を清潔に保つことが最も重要です。虫歯は放置せず治療し、義歯などは手入れをして清潔にしておきましょう。歯茎の同じ場所に口内炎が繰り返しできるときには、虫歯ができている可能性があります。削れた歯が頬粘膜にあたって口内炎を繰り返す時には、歯科で歯のとがっている部分を削ってもらうことが必要になります。