甲状腺とは
甲状腺は、くびの喉ぼとけの下にあり、エネルギーを作るために必要な「甲状腺ホルモン」を産生しています。簡単に言ってしまうと甲状腺は、体を元気にするホルモンを作っています。
甲状腺の病気
甲状腺ホルモンが多くなりすぎると、発汗・体重減少・動悸が引き起こされます。これを、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)といいます。
逆に甲状腺ホルモンの量が少なくなると、皮膚乾燥、体重増加、倦怠感が起こってしまいます。これを、橋本病(甲状腺機能低下症)といいます。
どちらの病気も、甲状腺が全体的に腫れてくることが多く、女性に多いことが特徴です。
くびに痛みのない、硬いしこりを触れる場合には、悪性腫瘍(がん)の可能性があり、早急に治療が必要になります。もし、くびに硬いしこりがあるようでしたら、早めに当院までご相談ください。
くびに痛みがある場合には、炎症の可能性が高く、化膿性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎が有名です。
甲状腺疾患の治療
甲状腺の病気が疑われるときには、連携病院をご紹介いたします。
一般的に、バセドウ病の場合には、甲状腺のはたらきを抑える薬(メルカゾール)が処方されます。
橋本病の場合には、甲状腺のはたらきを促進する薬(チラージン)が処方されます。
甲状腺癌の場合では、手術を選択されることが多いです。
化膿性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎では、ステロイド、消炎鎮痛剤、抗生物質が処方されます。