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唾液腺炎の症状と治療

唾液腺炎(だえきせんえん)とは

耳の下や顎(あご)の下には、唾液腺(だえきせん)と呼ばれる唾液を作る組織があります。耳の下にあるのが耳下腺、顎の下にあるのが顎下腺です。細菌やウイルスが耳下腺や顎下腺に感染すると、唾液腺炎が起こって、耳下腺部や顎下腺部の、腫れや痛み、発熱などの症状が出てきます。

唾液腺炎の原因・メカニズム

耳の下や顎の下には、唾液を作る唾液腺(耳下腺、顎下腺)があります。この部位に細菌やウイルスが感染すると、唾液腺炎(だえきせんえん)になり、腫れや痛みが起こります。

細菌感染が原因で起こるものを化膿性唾液腺炎、ウイルス(ムンプスウイルス)感染が原因で起こるものを、流行性唾液腺炎(おたふく風邪)と呼びます。
反復性耳下腺炎は未就学児に発症し、年に数回、両側または片側の耳下腺が腫れます。初めて腫れたときは、おたふくかぜとの鑑別は難しく、おたふくかぜに対する抗体があるにも係わらず、繰り返し腫れることで、初めて診断できます。

おたふくかぜは、小児に多く、両側の耳下腺や顎下腺が腫れて、5日〜1週間程度、37〜38度の発熱が続きます。大人になって感染した場合には、睾丸炎や髄膜炎になり、重症化することがありますので、注意が必要です。

また、唾液腺炎の他の原因として、反復性耳下腺炎があります。
反復性耳下腺炎は未就学児に発症し、年に数回両側または片側の耳下腺が腫れます。初めて腫れたときは、おたふくかぜとの鑑別は難しく、おたふくに対する抗体があるにも係わらず、繰り返し腫れることで初めて診断できます。2~3日程度で、耳下腺の腫れは、治まります。

また、顎下腺内(稀に耳下腺)に石ができることがあり、これを唾石症といいます。
唾石症になると唾液の流れが悪くなるため、唾液腺炎を起こしやすくなります。
唾石症の診断には頸部CTが必要です。

唾液腺炎の治療

反復性耳下腺炎や細菌感染(化膿性唾液腺炎)が原因の場合は、数日間、抗生物質、鎮痛剤を内服していただきます。症状がひどい時には、点滴を行います。

ウイルス感染(流行性唾液腺炎=おたふく風邪)の場合には、解熱剤・鎮痛剤を処方します。約1週間程度、症状が治まるまで安静が必要です。

唾石症で唾液の流れが悪くなり炎症を繰り返す時には、唾石の摘出手術が必要になります。その際には、手術が可能な連携病院に紹介いたします。

蒲田のてらお耳鼻咽喉科

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