扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)とは
扁桃だけでなく、扁桃の周りの粘膜まで腫れて炎症を起こすことを扁桃周囲炎といいます。
扁桃の周りの粘膜内に膿が溜まってしまうことを、扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)といいます。
▼扁桃周囲膿瘍の写真
扁桃周囲膿瘍が進行して頸の方まで膿が溜まってしまうと(頸部膿瘍)、入院して緊急手術が必要になります。とても危険な状態で命に関わることもありますので、早急に治療が必要です。
扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍の症状
・喉の痛み
・発熱
・開口障害(口が開かない)
症状の進行がとても早く、2-3日であっという間に悪化します。上記の症状が見られましたら早急に受診することが必要です。
扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍の原因・メカニズム
扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍はどちらも急性扁桃炎が重症化することが原因です。
糖尿病、免疫抑制剤の内服中など、全身の免疫が低下している状態では、特に発症しやすくなります。
扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍の治療
扁桃周囲炎の時には、抗生物質やステロイドの内服・点滴を数日間行います。
扁桃周囲膿瘍になってしまうと、口の中から膿瘍を切開して膿出す手術(扁桃周囲膿瘍切開排膿術)が必要になります。高熱が続く時や、食事が取れない時には、数日間入院が必要になります。