働きやすい環境づくりのために、まず一番最初にやることは、「自分の組織の体力をきちんと見極めること」だと思っています。院の体力を強化していくためには、スタッフの心身の安全確保が必要不可欠です。

・積極的にIT技術を導入することで、スタッフの負担を軽減します。
・必要な人材を適正に配置し、充分なマンパワーを確保しています。

最近これらの取り組みが、ようやく実を結んできたかなという印象を持っています。他のクリニックよりスタッフが多いことが自慢です。
スタッフは、体と心の負担が軽減されていますから、皆ニコニコした顔で帰宅することができます。

当院のスタッフには、私と同じレベルとまでいかなくても、それに近いレベルの知識を持っていていただく必要があります。そのために、医療の知識に関して勉強会を定期的に行っており、教育体制を整えています。具体的には、私から看護師や事務スタッフに対して、「患者さんにはこうやって説明してください」とシェアしています。基本的なトークスクリプトとして、マニュアルも作っています。

また、患者さんの中には、“医師”である私に質問をしづらいと思われる方も一定数います。私との診察後に、看護師や事務スタッフへ質問されるので、すぐに答えられる知識レベルを持ってほしいなと思っています。

現在、診療時間を患者さんの数を割ると、患者さん一人当たり診療時間は、2分～2分半になりました。患者さんの待ち時間を極限まで短くする、且つ診察のクオリティを下げない取り組みとして、スタッフの教育を続けています。

当院の最終的なミッションは「社会貢献」ですので、医療を通して社会に貢献したいという想いがあります。

ただ、その前に、「スタッフ一人ひとりに幸せになってもらいたい」と本気で思っています。
「医療は幸せのおすそ分け」だと思っていますので、自分自身が幸せでなければ、他人を幸せにしてあげたいという気持ちの余裕は出てきません。

「自分で目標を設定して、なりたい自分になることができる」「自己実現ができる」。スタッフにはそんな人になってもらい、是非豊かな人生を送ってもらいたい。これがとても大事で、私はその手助けをしてあげたいなと思っています。

目標設定や自己実現の手助けをするには、技術が必要で、熱意だけではどうにもなりません。そのために、私は今でも日々勉強し成長し続けています。スタッフ皆に幸せになってもらいたい！一人ひとりが自己実現をできるよう、これからも努めていきます。

私は今、「1院でどれくらいレベルの高いクリニックを作れるか」ということに挑戦しています。
医院の経営方法として、①1院を極めていく、②どんどん分院展開をして利益を上げていくという大きく2つの方法がありますが、私は前者を目指しています。

高い医療技術と接遇をブラッシュアップしていこうと思っています。
いつか、閉院した時に、「かつて蒲田にはてらお耳鼻咽喉科っていうすごい耳鼻科があったんだよ」って言われたい。蒲田の人たちに覚えてもらえたらいいなと思っています。