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口内炎

口の中にできる小さな潰瘍で、強い痛みが特徴です。感冒罹患や睡眠不足などにより免疫力が低下すると口内炎が起こり易くなります。その他 熱いものを食べて舌にやけどをしたり、誤って口の中を噛んでしまったりにも起こります。また斜めに生えた歯や入れ歯で舌を傷つけていることもあります。治りの悪い口内炎の中にはクローン病、天疱瘡、ベーチェット病などの病気が隠れている場合もあり注意が必要です。


舌炎

舌粘膜が炎症を起こして腫れた状態です。ピリピリとした痛みが持続し、味覚が鈍くなることもあります。感冒罹患後や、鉄が不足する鉄欠乏性貧血、胃の全摘出手術後にビタミンB12不足で起こる悪性貧血などが原因として知られています。また喫煙の習慣や義歯に細菌が付着しているときなどは症状が長引くことがあります。採血検査にて原因を特定することが必要です。併せて口腔内の衛生状態を改善するために歯科で入れ歯の清掃や口腔内ケアーを行うこともあります。舌に塗布する軟膏や飲み薬やうがい薬で治療を行います。


舌癌

喫煙や飲酒、歯の発育方向が異常で常に舌に当たっている、ことが大きな原因です。50歳以上の男性に起こりやすい病気です。「舌の痛みが取れない」「ジワジワと出血が続く」「口内炎(実は口内炎ではないのですが・・・)がいつまでも治らない」「舌にいつまでも白いコケの様なもの(=白斑)とついている」などの症状が続くときには、注意が必要です。


味覚障害

味覚障害とは、徐々に味がわからなくなっていく病気です。
紛らわしい症状に嗅覚障害があります。これはにおいがわからないために味の感じ方が変化するものです。厳密にはにおいがわからなくて味覚が低下するものを風味障害といい、嗅覚障害の症状です。風味障害?味覚障害?は、簡単には区別できます。砂糖と塩をなめてみてください。砂糖は甘い、塩は辛いと感じたら、それは味(味覚障害)ではなく、においの機能が低下している(風味障害)なのです。

以下に味覚障害について原因をお話しします。
最も頻度の高いものは亜鉛欠乏です。

(1)亜鉛欠乏
血液中の亜鉛が足りなくなると(血性亜鉛70μg/dL未満)味覚障害の原因となります。

(2)急性肝障害 慢性肝障害
尿中への亜鉛排泄量の増加や消化管における亜鉛吸収能の低下、血清アルブミンの減少などが複合的に作用して味覚障害が起こります。
(3)腎障害・糖尿病
尿毒症性神経症や糖尿病性ニューロパチーは味覚障害を引き起こすと考えられています。
(4)消化器疾患
亜鉛は主に十二指腸で吸収されます。クローン病や胃腸の手術後では亜鉛の吸収が低下します。
(5)薬剤性味覚障害
毎日飲んでいる薬のせいで味覚障害が起こることがあります。担当医に確認されることをお勧めいたします。
(6)真珠腫性中耳炎
真珠腫性中耳炎では片側の味覚障害が起こることがあります。


口腔乾燥症

口腔乾燥症の原因で最も頻度が高いものは、内服している薬剤の副作用です。
高齢者では多数の薬を服用していることがあり、口渇が起こりやすくなります。その他よく見かけるのは加齢による分泌量の唾液低下です。
膠原病でも口腔乾燥症が起こることがあり有名な病気はシェーグレン症候群で、若い女性に多い病気です。ドライアイ(眼の乾燥)や口腔乾燥症が起こり、耳下腺の腫れを繰り返します。


アデノイド肥大

アデノイドは鼻の突きあたりにあるリンパ組織で、4-5歳で最も大きくなります。アデノイド肥大があると鼻から吸った空気がうまくのどに抜けていかず睡眠時無呼吸症候群になったり、アデノイドが耳管の入り口を塞いでしてしまうために滲出性中耳炎になります。これらの症状が持続するときにはアデノイド切除手術が必要です。


急性咽喉頭炎

のどの粘膜がウイルスや細菌の感染により炎症を起こして、のど痛みや発熱などの症状が起こります。ウイルス感染が疑われる場合は痛み止めや消炎剤などの対症療法が中心になり、細菌感染が疑われる場合は抗生物質の使用を検討します。


急性扁桃炎

口蓋扁桃が炎症を起こして腫れてしまう病気です。細菌感染が原因であることが多く、症状に応じて抗生物質の内服や点滴が必要になります。


扁桃肥大 慢性扁桃炎(習慣性扁桃炎)

扁桃肥大とはいわゆる扁桃腺(口蓋扁桃)が大きい状態です。口蓋扁桃は小学校低学年頃一番大きくなり、その後、徐々に小さくなってきます。ただ扁桃腺が大きいだけ(扁桃肥大)で他に症状がなければ、手術は必要ありません。
しかしながら扁桃が小さくならずに大きいままだと、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因となることがあります。慢性扁桃炎(習慣性扁桃炎)とは、ばい菌が扁桃に住み着いた状態で、頻回に扁桃炎を起こします。扁桃炎を頻回に繰り返す状態を慢性扁桃炎(習慣性扁桃炎)といいます。扁桃の大きさは大きいものから小さいものまでいろいろです。これらの症状が持続するときには扁桃腺の摘出手術(両側口蓋扁桃摘出術)が必要になります。

参考:以下の場合には扁桃腺摘出手術(口蓋扁桃摘出術)が必要になります。
(1)習慣性扁桃炎で38.5℃の発熱を伴った扁桃炎を年に4回以上繰り返すとき
(2)扁桃肥大が小児睡眠時無呼吸の原因となっているとき
(3)病巣感染を起こしているとき

扁桃病巣感染症とは、扁桃自体は無症状ですが、皮膚(掌蹠膿胞症 しょうせきのうほうしょう)、腎臓(IgA腎症)、関節(胸肋鎖骨過形成症)など、扁桃から離れた場所に障害を起こす病態です。扁桃を摘出することで症状が改善することから、扁桃病巣感染症と呼ばれており、扁桃による免疫異常と言われています。


扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍

急性扁桃炎が重症化すると、扁桃のみならず周りの粘膜まで腫れる扁桃周囲炎や扁桃の周りに膿を溜める扁桃周囲膿瘍になります。扁扁桃周囲膿瘍になってしまうと、口の中から膿瘍を切開して膿出す手術(扁桃周囲膿瘍切開排膿術)が必要になります。熱が高い、食事が取れない時には、数日間入院して抗生物質やステロイドの点滴が必要になります。

頸部膿瘍

頸部膿瘍とは扁桃周囲膿瘍が進行して頸の方まで膿を溜めた状態です。入院して緊急手術になるほどとても危険な病気です。頸部膿瘍がさらに増悪して胸のほうまで進むと縦隔膿瘍となり、ここまでくると命にかかわります。

伝染性単核球症

扁桃が腫れて、のどの痛みがひどく、38度以上の高熱がでることに加えて肝臓の障害を起こすことが特徴です。急性扁桃炎と伝染性単核球症では使用する薬が異なるため、最初の鑑別が重要です。


口腔カンジダ症

口腔内にカンジダが異常増殖した状態です。
カンジダ菌は、元々口腔内に常在しているのですが、普段は何の症状も起こしません。しかし、免疫力が低下したり、細菌やウイルスに感染すると、カンジダ・アルビカンスが異常増殖し、口腔カンジダ症が発症します。
口腔カンジダ症には①偽膜性カンジダ症と②萎縮性カンジダ症がありますが、よくあるのは偽膜性カンジダ症です。偽膜性カンジダ症では口腔内に白苔(コケのようなもの)が付着し、放置すると口全体に広がります。舌にカンジダが増殖すると味覚障害が起こることもあります。また義歯にカンジダが付着していることもあり、このようなときには歯科で義歯のクリーニングをしてもらうことが必要です。特に高齢になると唾液分泌や免疫能が低下してくるために、口腔内にカンジダが増殖しやすくなります。
原因として多いのは以下の3つです。
(1)喘息治療で吸入ステロイド薬を使用した後のうがいが不十分
(2)抗生物質の使用
(3)コントロールの悪い糖尿病

その他、悪性腫瘍や血液疾患で抗がん剤治療を行っているとき、後天性免疫不全症候群:AIDSでも起こります。


急性喉頭蓋炎

のどの奥に進んでいくと、食べ物の通り道(食道)と空気の通り道(気管)に分かれていきます。気管には食べ物が誤って気管に入らないように蓋が着いておりこの蓋を喉頭蓋といいます。喉頭蓋が腫れると空気の通り道がふさがれてしまい、窒息する危険があります。腫れがひどくなり呼吸が出来なくなりそうなときには、一時的にのどに穴を開けて空気の通り道を確保する緊急手術が必要になり、これを気管切開といいます。この病気は他科でよくかぜと間違えられることがあり、もしかしたらと思ったときには耳鼻咽喉科での診察が必要です。内視鏡でのどの奥を観察します。


治療前


治療後


咽頭異物

のどに魚の骨がささったときにご飯を丸呑みすればいいという話を聞いたことがあると思いますが、全くのデマですので決してやらないでください。これをすると本当に骨が刺さっているときには、骨を見つけることが難しくなり、取り除くことが困難になります。
口を開けてすぐに見えるところなら摘出手術は簡単なのですが(咽頭異物摘出術1.簡単なもの 420点 2016年度現在)、のどの奥に刺さっているときにはファーバースコープという道具を使いますので手術代がやや高額になります(咽頭異物摘出術2.複雑なもの 2100点 2016年度現在)。

実際の手術の様子をご覧いただけます。


逆流性食道炎

胃液が喉の方に逆流し、ゲップが出たり、胸焼けがしたり、酸っぱい胃液が胃から上がってくるなどの症状が起こる病気です。のどの違和感の原因としてよくある疾患です。「脂っこいものや甘いものが大好き」「夕食の時間が遅い」「食事の後すぐ横になる」などの食生活が逆流性食道炎の原因になります。1回の食事量を減らす、夕食の時間を早くするなどの対策が必要です。
のどの変化としては胃酸の逆流により喉頭肉芽腫ができることがあり、のどの違和感の原因となります。


喉頭腫瘍

喉頭はのどの奥にあり呼吸や発生を担当しています。この場所にできた腫瘍を喉頭腫瘍と言います。
良性では乳頭腫、悪性では喉頭癌の頻度が高いです。乳頭腫は治療をしても再発率が高く、癌に変わることもあるため厳重な経過観察が必要です。喉頭癌は、50歳以上で喫煙者の男性に起こりやすい病気です。よくある症状は、声のかすれ(嗄声)と持続するのどの違和感です。たばこを吸っていると、吸っていない人より5倍程度、喉頭がんになりやすくなります。喉頭ファイバー検査で診断が可能です。


写真は喉頭乳頭腫


声帯ポリープ

喉頭にある声帯という左右のヒダがきれいに合わさって振動するときれいな声になります。この声帯にポリープができると左右の声帯がうまくくっかずに隙間が出来てしまうために空気が漏れてしまい嗄声(させい)になるのです。カラオケで大声を出した、かぜで咳がひどかったなど、短期的なのどの負担であるときには、薬で改善が期待できることが多いです。しかし幼稚園や小学校の先生、アルコールの提供を伴う接客業の方など慢性的にのどを酷使している方、長期間の喫煙歴のある方など、経過の長い方は薬で改善は期待できずに、ポリープの切除手術:喉頭微細手術が必要になります。


写真は声帯ポリープ


咳喘息(せきぜんそく)

咳喘息とは、2~3週間、ひどいときは数カ月、慢性的に咳が続く気管支の病気です。
通常の喘息との違いは、ゼーゼー、ヒューヒューといった、呼吸困難はなく、呼吸機能自体も正常です。咳喘息では気管の空気の通り道が、健康時よりも狭くなってしまいます。かぜやインフルエンザにかかり気道の粘膜が炎症を起こすと、わずかな刺激にも反応し、気道が収縮して咳喘息を発症しやすくなります。そして数週間以上乾いた咳が続き、痰が絡みやすくなります。高熱が出ることはなく、体は元気ですが夜中から朝方にかけて咳が続きます。普通の咳止めは効かず、気管支拡張剤や吸入ステロイド薬が有効であり それらを用いながら、治療と並行して「喘息移行」への予防を行います。


唾液腺炎(耳下部腫脹  顎下部腫脹)

耳下部、顎下部は、唾液を作る組織です。そこに細菌やウイルスが感染したり、唾石ができて耳下腺、顎下腺が腫れることがあります。
耳下部腫脹の主な原因は2つです。
1つめは化膿性耳下腺炎
頬にある唾液の出口(ステノン管)から細菌が入り込み耳下腺炎を起こします。 
2つめはおたふくかぜ
ムンプスウイルスによって高熱とともに耳下腺や顎下腺が腫れてきます。1993年以降、ワクチンの副作用が問題となったため接種率が低下しており30歳未満の感染が多くなってきています。採血でムンプスの抗体価を確認することで確定診断します。
顎下腺腫脹の主な原因は、唾石症です。食事の後に顎下腺が腫れてきて痛みが出てきます。CTで唾石の有無を確認します。


甲状腺疾患

甲状腺は、活動するために必要なエネルギーをつくる「甲状腺ホルモン」をつくる臓器です。簡単に言ってしまうと体を元気にするホルモンを作っています。
甲状腺ホルモンの量が多すぎる(甲状腺機能亢進症≒バセドウ病)と、発汗・体重減少・動悸が起こります。逆に甲状腺ホルモンの量が少なくなる(甲状腺機能低下症≒橋本病)と、皮膚乾燥、体重増加、倦怠感が起こります。
甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症とも、甲状腺が全体的に腫れてくることが多く、女性に多いことが特徴です。腫瘍ができることもあり、良性から悪性腫瘍まで起こります。腫瘍ではクビに硬いしこりを触れることがあります。
炎症を起こしたときにはクビに痛みがあり、化膿性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎が有名です。


てらお耳鼻咽喉科てらお耳鼻咽喉科

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